- ジブラルタ生命には互いに尊重しあう文化があります。蓄積した経験や文化、契約を管理する高い能力とその履行を確実なものにする強固な財務基盤を通じて、お客さまへ万が一の「保障」と「安心」をお届けすることこそ、生命保険の本質なのではないかと思います。
私は入社後3年間、商品数理チームに所属し、保険会社としてお客さまへの保険金支払いを確実に遂行できるように、予定死亡率等の基礎率の作成から保険料率の算定や収益の検証をおこなっていました。また、新商品認可折衝業務にも従事していました。現在は、数理チームに異動し、年に4回行なわれる決算報告業務とご契約頂いたお客さまの全契約状況から、事業成績報告や収益検証等に用いられる自社の様々な経験率をアクチュアリーの立場から調査しています。
いずれの業務においても、確率や統計等の数学的知識が必要ですが、加えて、コミュニケーション能力も重要な要素のひとつです。なぜなら、自らの考察や計算方法を社内外の様々なステークホルダーに説明し、納得していただく必要があるからです。
例えば新商品開発の業務であれば、商品を作る過程で多くの社員と意見を交わしながら、保険商品の設計図のひとつである“保険料及び責任準備金の算出方法書”を作成し、保険数理的な説明を行い、最終的に認可を得る必要があります。また、現在担当している決算業務においても、例えば各種報告書の作成にあたっては、数字や見解に間違いのないよう、多くの関係者とコミュ二ケーションを重ね、協力し合うことが重要です。
数学の知識を持つだけではなく、その知識をわかりやすく伝え形にする力を合わせ持つことこそ、アクチュアリーとして求められる要素だと思います。
新商品の開発・認可の業務では、リスクを計算するにあたって、公のデータだけではなく、当社独自のデータを収集する必要があります。ときには複雑な事柄を数字に落としこみ、自力で計算方法を構築することもあります。大変な作業ではありますが、私自身が常に心がけていたことは、できるだけ多くの方から話を聞き、あつめた情報の中から本質を捉え、自分なりに考え抜くことです。すぐに答えが出ないこともありますが、この過程を経て実際に自分が携わった商品が世に出たときには、大きな達成感を得ることができます。
現在は、会社の事業報告や収支報告などを行なうチームへ異動となり、また新たな業務にチャレンジしています。当面の目標は、まずは決算業務の一連の流れを覚えることですが、将来的には、煩雑な作業をよりわかりやすく、使いやすくし、業務効率化を実現することによって、私自身も含めた社員一人ひとりがアクチュアリーとしての業務により注力できる環境を整え、間接的ではありますが、最終的にお客様に安心をお届けするという会社のミッションに貢献できたらと考えています。
変化の激しい昨今においては、アンテナを今まで以上に高く広く張りめぐらせることが必要です。例えば、金利の上昇が社会にどのように影響するのかや、IoTを用いて保険会社としてどのように社会貢献できるのか等、自身の業務に縛られず、外の世界を見て考える意識を持ちながら、成長していきたいです。