安心のライフプラン・コンサルタント
~保険が希望になる瞬間~
野村 正家
実際に会うことで伝わる100%の保険機能
「できる限りご契約者さまのみならずお受取人さまとも直接お会いするようにしています」とライフプラン・コンサルタントの野村正家。保険金をお届けするのが初対面では、保険に込められた想いを伝え、遺されたご家族に真に寄り添うことができません。あるお客さまとの別れが、この仕事に向き合うための「基本」を教えてくれたと言います。
関東営業本部
エグゼクティブ・
ライフプラン・コンサルタント
プロフィール
新潟県出身。前職は大手整水器メーカーの新潟営業所に勤務。担当の訪問先が生命保険会社だった縁で、2008年6月、ジブラルタ生命に入社。公私ともに「効率的に動くこと」を目指す。お客さまに対して金融に関する知識を中心に幅広い情報提供を心がけている。趣味は旅行、食べ歩き。
お子さまの教育費のため、
新たに保険をご提案
数年前、ある集まりで、保険の話をさせていただきました。その話に当時50代のOさんが興味を持たれて、後日あらためてご説明に伺いました。
ご家族は、奥さまと二人のお子さま。主なご要望は、教育費のための保険の見直しでした。私なりにいろいろ検討して、月々のお支払いを抑えつつ、必要な保障が得られるプランをご提案して契約をお預かりしました。
Oさんは、お会いするたびに笑顔で迎えてくださる優しい方でした。お受取人の奥さまにもご挨拶をさせていただきたいと何度かお願いしたのですが、お忙しい方のようでお会いできずにいました。
突然の訃報、
泣き崩れる奥さまの隣で
ご契約をお預かりしてから数年が過ぎた頃、Oさんの訃報が届きました。突然倒れ、意識不明になってその数日後には・・・。いつもお元気で持病なども聞いていなかったので、まさに青天の霹靂でした。
急いでご自宅に駆けつけたのですが、奥さまはこちらが辛くなるほど泣き崩れていました。本当は初対面の私にそんな姿は見せたくなかったと思います。「いつか立ち直れる日が来るんでしょうか」。涙ながらに訴える奥さまの姿が胸に刺さりました。
奥さまへの保険金のお届けは、私にとって初めての保険金のお届けでした。上司や同僚から、ご家族が遺した大切なお金でもどうしていいかわからず、浪費してしまう方が多い。使い道をどうサポートするかも私たちの重要な役目だと聞いていたので、ライフプランや保険金の活用方法のお話をなるべく早くしたいと思っていました。けれどもこのときは、当然、そのようなお話ができるはずもなく、私は悲しむ奥さまの傍らで耳を傾けることだけで精いっぱいでした。
その後、何度かお伺いするにつれて、奥さまも精神的な落ち着きを取り戻されていきました。それに合わせて、これからのライフプランのお話をさせていただきました。
事前に会えていれば、
もっと寄り添えたかもしれない
あのときの私は、奥さまのお話し相手にはなれたでしょうが、Oさんのご存命中に奥さまとお会いできていたら、もっと私もお力になれたのではと悔やまれます。やはり「はじめまして」が死亡保険金のお届けの場面で、すぐに精神的な助けになることはとても難しいです。ある程度お人柄を知っていないと、心配りのアンテナはうまく機能しないのです。
お客さまが保険に託した想いや多岐にわたる保険の役割は書類や電話だけでは100%伝えきれません。そういう意味で、お受取人の方とも直接お会いして、自分を知っていただく必要があります。それでこそ保険金もライフプラン・コンサルタントも本当にお役に立てるようになるのだと思います。
Oさんが亡くなりずいぶん経ちますが、今でも時折、奥さまからご相談をいただき、フォローをさせていただいています。人生には「万が一」が必ずあって、そのとき、残された人の生々しい感情に直接触れるのがライフプラン・コンサルタントという仕事。そんな本質的なことを初めて肌身に感じさせてくださったお客さまですから、その面影と感謝の気持ちはこれからもずっと消えないでしょう。