~地域貢献プログラム~地域への想いをカタチに

~地域貢献プログラム~地域への想いをカタチに

「地域のお役に立ちたい」という想いを、ボランティア活動というカタチにしてお届けしています。
全国各拠点の社員が主体となって社会や地域への貢献につながる意義深いイベント、文化・芸術活動に協賛し、その活動をサポートしています。
イベント会場では、給水係や会場内誘導などの運営補助に社員がボランティアスタッフとして参加しています。

横浜ビー・コルセアーズ 白澤卓コーチ スペシャル・インタビュー
「壁にぶつかったら、しっかり向き合って、乗り越えて欲しい」

横浜ビー・コルセアーズ 白澤コーチ。

横浜ビー・コルセアーズ育成チームのヘッドコーチを務める白澤卓コーチは、小学生から高校生までの幅広い年齢層に、年間50回以上のクリニックを行っています。指導経験が豊富な白澤コーチに、「上達するための練習方法」や「気持ちの作り方」など、いろいろ教えていただきました。バスケはもちろん、悩んだり、困難にぶつかった時に乗り越えるヒントにもなりますよ!

まずは基礎を丁寧に、ひとつひとつの練習を積み重ねること

練習は基礎をしっかり。

私たち横浜ビー・コルセアーズ(以下、ビーコル)のコーチ陣が教えるクリニックの特徴は、ずばり、『プロ選手になっていくための基礎や考え方』を体感できる点です。バスケットボールを、習う、楽しむ、好きになるのは、クリニックでは当たり前のこと。プロバスケチームのアカデミー部門として活動している私たちが、プロ選手の近くで過ごしているからこそ伝えることのできる練習のコツや気持ちの持ち方なども学べることが、ビーコルが開催するクリニックの最大のメリットです。参加してくれた子どもたちが、少しでもプロのレベルを感じたり、モチベーションを高めるキッカケを掴んでくれたら大成功だと思っています。

実際のクリニックで取り組んでいる練習メニューをご紹介します。クリニックでは、難しい練習や技というより、ひとつひとつの練習を丁寧に積み重ねることの大切さを伝えています。

プロ選手も、必ずどこかで習得している基礎中の基礎~練習メニュー~

気持ちの切り替えを学べる環境作り

失敗してもいいんだよ、どんどんチャレンジしよう。

試合に負けて、いつまでも落ち込んでいるプロ選手っていないんです。気持ちの切り替えが上手で、失敗したらそれを糧に次に進む。失敗を恐れず積極的に取り組む姿勢は、プロ選手の必要最低限な要素とも言えます。

一方で、子どもたちは気持ちの切り替えに慣れていません。大人であれば、切り替え方をいろいろ知っているので、処理して前に進めます。それが難しい子どもには、失敗してもいい環境だということをわかってもらうようにしています。人前で失敗すれば、周囲の目を気にして恥ずかしいと感じます。だから、最初に「失敗してもいいんだよ。まず、やってみることが大事」と伝えて、失敗する子どもがいれば、「よくトライしたね」と声かけをします。失敗をしてもいい雰囲気を作り、失敗を恐れない気持ちを作るんです。

また、子どもたちに「自分で考える力」を養ってもらいたいと考えています。クリニック終盤に自由選択の時間を設けることがあります。難しいメニューに挑戦したり、自発的に負荷をあげたり、チャンレンジする姿を見て本来もっている姿なんだなと感心します。バスケットは急にうまくなることはないので、自ら考えて、さまざまなことに積極的にチャレンジして欲しいと思います。

チームワークの秘訣は、役割分担

試合に勝ちたいという声をよく耳にするのですが、それにはチームワーク。そして、チームワークを高めるためには役割分担を明確にし、個々人の役割を徹底させることが大切なんです。ボールを運ぶ人、リバウンドを取る人、シュートを打つ人という役割をあて、それを相手に負けないレベルまで個々が引き上げる。そして、試合の時に、分担された役割を徹底して遂行することで、チームで勝つ。みんなで、チームの目標を決めて、仲間といっしょにゴールに向かって挑んでください。

壁にぶつかるのは当たり前、どう乗り越えるか考えよう

育成チームのコーチとして、バスケットを軸にたくさんの子どもたちと関わっています。そのため、彼らが成長して巣立っていく場面も多くあるのですが、壁にぶつかったり、苦しいことって避けて通れないことなんだと実感します。バスケットだけで切り取れば、試合に出られるとか出られないとか、負けたとか勝ったとか、そんな時は、どう乗り越えるか、しっかり壁に向き合って欲しい。壁にぶつかると、もがいたり、失敗したらダメだってなるんですが、受けとめて先に進むことが大事。それが、自分の成長に繋がる。ふと気付いたら、ここまで来てた、乗り越えられたってなるはず!

社会に出ても同じだと思うんです。どの世代でも、何をやっていても、僕らも、急に課題が出てきて押し潰されそうになったりすることがある。それでも、前を向いて、進むしかない。乗り越えられたからこそ、見える景色もある。同時に、逃げなかったからこその今がある、だからみんなにもそれを知ってもらいたい。

自分で考え、チャレンジする。失敗を恐れない。
個々が担う役割を極め、チームで結集して勝つ。
壁にぶつかっても、避けずに乗り越える。

地域とのご縁を、次に繋げたい

2016年2月に実施した「ジブラルタ生命 presents 横浜ビー・コルセアーズ バスケットボールクリニック※1」には、県内の各地から中学生バスケ部のみんなが集まってくれました。なかには、高校時代の後輩が顧問の先生として生徒さんを引率して参加してくれたり、以前、「ジブラルタ生命 Presents bjリーグスクールキャラバン※2」で訪問させてもらった学校も来てくださいました。訪問した時は、ちょうど県大会出場前の練習時期だったので、その後の大会の結果なども気にしていたのですが、こんな形で再会できるとは思っていなかったので、ご縁を強く感じています。

このような出会いや再会に恵まれ、地域に根差していると実感することができました。これからもクリニックや練習試合を開催して、多くのバスケファン、ビーコルファンを増やしていきたいと思っています。クリニックに引率してくださった先生や保護者の皆さま、地域や学校とのご縁を繋げてくださったジブラルタ生命さんに感謝しています。

※1「ジブラルタ生命 presents 横浜ビー・コルセアーズ バスケットボールクリニック」は、横浜ビー・コルセアーズの公式試合に1day協賛し、試合開始前のコートで中学生向けに実施したバスケットボールクリニックです。2016年2月14日(日)と2月28日(日)の2日間で114名のバスケ部員のみなさんが参加しました。
※2「ジブラルタ生命 Presents bjリーグスクールキャラバン」は、bjリーグ各チームのホームタウンにある小・中・高等学校を現役プロ選手が訪問する特別出張レッスン。2008年の開始から、8年間で、478校に訪問させていただき、43,125名の生徒さんにご参加いただきました。2016-2017シーズンより新リーグに統合されるため、2015年度をもって終了しました。

プロフィール
横浜ビー・コルセアーズ アカデミー事業部ディレクター 兼 育成チーム ヘッドコーチ
白澤卓(しらさわたかし)さん
1978年生まれ / 神奈川県出身

選手として高校時代に全国大会出場、国体少年チームのキャプテンを経験。その後アシスタントコーチとして、母校を全国大会に導く。
卒業後、高校の非常勤講師を経て、横浜ビー・コルセアーズの設立当初から携わり、2013年よりアカデミー事業部のディレクターに就任。
同年より、「ジブラルタ生命 presents bjリーグ スクールキャラバン」で多くの小・中・高校に訪問しバスケの特別授業を展開。2016年2月には、神奈川県内2か所にて、「ジブラルタ生命 presents バスケットボールクリニック」を指導。

Go! ビー・コルセアーズ!  ~バスケを通じて地元を応援~